2021年4月1日の入社式から早くも1か月半が経ち、オンラインを中心とした新入社員研修が各部署で進行中!本記事では企業のコアビジネスを技術力でサポートするITソリューション事業(ITS事業)部門配属のITスペシャリスト職84名が挑む、エンジニア研修を取材。まずは、4月5~14日に行われた、ビジネス・ヒューマンスキル研修の模様をレポートします!
- 研修は、オンラインと対面を組合せ、安全を考慮した十分な距離を確保し、感染予防策を講じた上で、開催しています。
- 本ブログ内の一部写真は、撮影のため一時的にマスクを外しています。
仕事は一人ではできない!協働しながら業務を遂行するための“ビジネス・ヒューマンスキル”を身につける
ITスペシャリスト職の新卒社員84名が共通で受講するのが「ビジネス・ヒューマンスキル研修」。この研修では、社会人として必須となるビジネスマナーや知識だけでなく、ビジネスコミュニケーションやロジカルシンキング、リーダーシップといった、今後仕事において社内外のメンバーと協働してプロジェクトを推進するために必要となる“ヒューマンスキル”を身につけることを目的としています。特に、ITS 事業のエンジニアはシステム提案から要件定義、設計、システム構築まで広範囲の業務に関わるため、“ヒューマンスキル”は“テクニカルスキル”と同様に重要なスキルです。
まずはオンラインで開催された「ビジネスマナー研修」を取材!この研修では仕事の基本的な進め方やマナーや働くことの意味、社会人としての心構えを学びます。講義では、仕事の成果を上げるうえで重要な「想像力」を鍛える演習や、「学生と社会人との違い」を考察する演習など、グループワークも交え活発なディスカッションが行われていました!
3チームに分かれ研修を実施。グルーピング機能でまずは小人数でディスカッションし、その後は全員で講師の解説を聞きます
KDDIの研修施設「LINK FOREST」でヒューマンスキルをみっちりと学ぶ3日間
つづいて、ヒューマンスキルを学ぶ研修に潜入!場所は多摩センターに2020年4月1日オープンした研修施設「LINK FOREST」で行われました。日常の喧騒から離れ、学びに集中できる研修施設です!
多摩センター駅から徒歩約12分の研修施設。研修の合間にリフレッシュできる広い中庭もあります!
密回避のため、3チームに分かれてオンライン、対面をミックスしての研修となりました。対面研修の会場では、入社式以来の同期とのリアルな再会もあったようで、喜びもひとしおのようでした!
ロジカルシンキング研修はオンラインで実施(写真左)集合研修会場ではグループワークを中心に進行(写真右)
まず潜入した「コミュニケーション研修」では、さまざまな人が集まる組織やビジネスシーンにおいて“他者と円滑なコミュニケーションをはかる“うえで必要なことを学びます。特に盛り上がったのは『行動スタイルを知る』という演習。まずは自己診断結果から今の自分に当てはまる“主導型”“感化型”“慎重型”“安定型”の4スタイルタイプに分かれ、同じスタイル同士、自分たちの「取扱い説明書」を作成して発表します。
自分たちのトリセツをプレゼン!発表内容にも各スタイルの行動特性が出ています!
みんなの意見を書き出して慎重に進めるチームや、ささっと結論を出すチーム、インタビュー調査をして意見をまとめるチームなど、アウトプットまでのプロセス、発表スタイルにおいても各スタイルによって「こうも違うのか」と感心するほど!演習の仕上げでは、他のスタイルの発表を踏まえ、お互いがどのようにコミュニケ―ションを取っていけばよいかを議論し、自分と他者を尊重するコツを学びました。
ほかにも、ビジネスシーンで必要となる誤解や齟齬を解消するための論理展開や、独特な日本語文化である“曖昧さ”を回避する方法など、これから他者と協働しながらプロジェクトを推進していく新卒社員にとって実践的な内容でした。
演習で実感!変化の激しい時代に求められる、これからのリーダーシップとは?
別会場で行われていた「リーダーシップ研修」では、組織におけるリーダーシップとは何か?を基礎から学び、自分自身のリーダーシップスタイルを把握したうえで、集団においてどのようにリーダーシップを発揮したら良いのかを知る、こちらも超実践的な研修です。
「体験しながら学習する」循環学習のスタイルで講義はすすみます
最新のリーダーシップ論について、集団におけるリーダーシップ機能の概念であるPM理論(図1)を用いて講師からはこのような解説がありました。
“昔は仕事の結果も出せて、マネジメント力抜群の万能型(図1:4象限の右上=PM)が組織において求められていましたが、最新のリーダーシップ論では、リーダーだけがリーダーシップを発揮するのではなく、チームメンバーそれぞれが、各々得意なリーダーシップを発揮し、チームでカバーし合うことが重要です。これが変化の激しい今の時代に求められるリーダーシップの在り方ですし、皆さん自身のリーダーシップを発揮できるようになりましょう。”
<図1>
出典:リーダーシップ研修講義資料「PM理論概念図」より
演習「チーム・ラリー」では、参加者それぞれが持つ断片的な情報を収集しながら課題を解決するミッションで、一人ひとりがリーダーシップを発揮しないと課題を解決できないというもの。必要な情報や意見を引き出す人、新たな切り口を提案する人、情報をまとめたり、チームの雰囲気を和らげる人など、誰一人として傍観者はなく、自身の特性を活かしたリーダーシップをそれぞれが発揮していました。
断片的な情報を一つにまとめていきます。メンバーそれぞれがリーダーシップを発揮しながら議論
演習後には必ず各自の振り返りを行い、全体で“わかちあう”時間を持ち、自己分析に活かします
演習の振り返りでは、自分だけがチームを引っ張るのではなく、各メンバーが自律的にリーダーシップを発揮することの難しさやその必要性について痛感したとの意見が多数。集団の中で発揮する自身のリーダーシップについても各々向き合えたようでした。
<振り返りでのみんなのコメントを一部ご紹介>
●このチームの誰一人として欠けたらこの課題は正解に導けなかったと思う
●自分は計算が苦手で遅れてしまったが、途中から自然と〇〇さんが計算を代わってくれたので進行が早くなり、とても助かったし、意見を取りまとめることに集中できたので、結果的に良かっ
た
●まず、どこから話合うべきか、口火を切ってくれたことがとても良かった
●自分が悩んでいるときに、積極的に行動を起こしてくれて進めやすくしてくれたのと、ユーモアを交えて場の雰囲気を作ってくれたのがとても良かった
●重要な前提要素を忘れてしまったときに、冷静に指摘してくれたことがとてもありがたいと思った
こうして、社会人として必要な基礎知識から、他者との良好な人間関係を構築・維持するために必要なスキルまで、多くを学んだ8日間。全ての講義において「ふりかえり」を行い、「学び」につなげる学習サイクルを取り入れた体験学習のため、実習が進むにつれ、自分自身と向き合いながらそれぞれがステップアップができているように思えました。また、集中力を切らさずに真摯に取り組む姿勢がとても印象的でした!
<ITS事業・新卒研修担当からの総括>
“皆さんの中にはITスペシャリスト職でエンジニアになるのに、なぜこのような研修から始まるのだろうと疑問に思った方もいたかもしれません。実はビジネス・ヒューマンスキルの研修をここまで取組んだのは今回が初めてで、会社としても新たな挑戦となりました。
なぜこのような研修をするのか――。それはITS事業に寄せられるお客様からの期待・役割が変化しているからです。
いま、求められているのは“誰でもできる仕事をこなす人”ではなくて“お客様と近い距離で働くことのできる人”です。そのためには、テクニカルスキルはもちろんのこと、立場が異なるさまざまな人と協働して物事を進めるスキルがとても重要です。だからといって、プレッシャーを感じる必要はありません。
レベルも高かったのでもちろん理解しきれなかったこと、たくさんあったと思います。先輩社員でも私たちもすべてを完璧にこなせるわけではありません。それを少しずつ自分に馴染ませられるように、私たちも全力でサポートしていきますので、一緒に成長していきましょう!”
次回は~テクニカルスキル研修編~を6月に公開予定。乞うご期待!
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