企業のコアビジネスを技術力でサポートするITソリューション事業(ITS事業)部門の2020年度入社46名のエンジニアが1年間の業務成果を発表する『新卒成果発表会』が執り行われました。役員陣やITS事業の関係者のべ166名が参加した発表会の模様をレポートします!
- 発表会は、オンラインと対面を組合せ、安全を考慮した十分な距離を確保し、感染予防策を講じた上で、開催しています。
- 本ブログ内の一部写真は、撮影のため一時的にマスクを外しています。
まずは、新卒成果発表会について開催の経緯やその目的などについて、ITS事業企画本部ITSHRM部ITS人財開発Gの井藤さんにお話を伺いました。
「ITS事業では入社半年後の面談実施や『前に出る力(主体性)』『仕事基盤力』を高めるテーマの研修など、新卒向けのフォローアップ研修にも力を入れています。新卒成果発表会は、入社後1年間の集大成として、さまざまな役職・役割の方々の前で自分の言葉で話す・伝えるということの経験を積み、次の成長につなげて欲しいという想いで開催をしており、今年で4回目を迎えます。また、プレゼンテーション実施後には直接先輩社員や上長の方からフィードバックをいただく時間を設けています。
これまでの成長を見守り、次のステップへ背中をそっと押してくださるような素敵なフィードバックをいただける場にもなりました。普段の業務ではお会いできない役職の方もご参加いただく場ということもあり、発表者は大変緊張している様子でしたが、発表が始まると、用意したことを読み上げるのではなく、見ている方々に目線を送りながら、しっかりと自身の言葉で表現をし、”伝える”ということを意識した発表をしていた印象が強く残っています。また、発表の中ではこれまでの経験から見えてきた課題認識と課題に対してのアプローチ方法が考えられており、今後の成長が大変楽しみだと感じました。」
発表会をレポート!1年の成果を振り返りながら、次の成長のためのアクションを見出す
今年度は感染症対策の観点から、5回に分けての実施となりました。両角会長、若槻社長といった役員陣に加え、ITS事業本部長や所属部門長、チューターや上長などITS事業の人財育成に関わる総勢約40名が2拠点から参加した最終日の様子をレポートします。
この日の発表では、インフラ部門で運用や構築に携わるグループ、そして、システム部門で開発に携わるグループのエンジニア計7名が発表。その一部をご紹介します。
持ち時間7分のなかで1年間の業務を振り返りながら自らの言葉で分かりやすく伝える、堂々たるプレゼンを繰り広げる発表者たち 別会場からのオンライン発表もありました
――インフラエンジニア Mさん
●1年間取組んできた業務内容
法人向け通信回線の監視・運用・保守業務に従事し、基地局対応やお客様対応を行っています。もともと、設備方の業務を行っていましたが、途中からお客様対応も業務の一部となりました。当初は言葉遣いや伝え方に苦労をしましたが、先輩に指導を仰ぎながら、とにかく自ら進んでお客様対応に積極的に取組み、他メンバーの倍の対応件数をこなすことで、経験を積みました。
●業務での成果
設備方の業務からお客様対応へと業務の幅が広がり、直接接することで、私たちを必要としているお客様がいらっしゃることを実感することができました。当初は受け答えだけで精いっぱいでしたが、次第にどのように説明すればもっと伝わるのかを考えるようになってきました。また、経験をたくさん積んだことで、今では自信を持って対応することができていると感じます。
●今後の目標
お客様対応に活かせるように、トーク力を向上させたい。
●チューター/上長からのフィードバック
・とても安定して業務をこなしており、“ものごとを伝える力”が着実についてきていると感じます。対応件数にも表れていますが、Mさんの積極的な取組みは、ほかの同期や中堅にあたるメンバーにも影響を与え、お客様対応へのモチベーション向上など周りの空気を変えてくれました。今後もKDDIエボルバの業務領域を広げていこうとするなかで、Mさんの積極性はとても良い刺激となると思います。
・発表で自然と言葉に出た“お客様のために”というフレーズに、とても感動しました。設備方からお客様対応へと幅を広げるなかで、お客様の“心”もわかるようになってきたのだと思います。今後キャリアアップをしていくなかでも、“お客様を第一に”のマインドを忘れず、常にその視点でものごとを考えられるエンジニアになってほしい。
両角会長はすべての回に参加。参加者へ真剣なアドバイスをおくりました。
傍聴者はプレゼン内容を振り返り、応援コメントをアドバイスシートに記載。その内容はのちに発表者にフィードバックされます
――インフラエンジニア Yさん
●1年間取組んできた業務内容
お客様企業が利用するクラウドサービスの運用業務に従事しています。なかでもお客様対応をメインで行っており、不具合の申告受付・対応や、設備障害時の通知などを担当しています。
●業務の成果
学生時代は主にネットワークを学んでいましたが、クラウドを扱うのは初めてだったので、まずはサービスについて徹底的に学びました。お客様対応では緊急性の高い応答が求められるため電話対応も頻繁にあり、これも初めての経験でしたがクオリティの向上に努めました。また、新しいメンバーの教育も担当し、自分自身が当初わからなかったことをまとめて資料に展開するなど、ナレッジの共有にも積極的に取組みました。配属から約半年で、“時間帯業務責任者”に任命され、勤務時間中に発生した事象に責任を負う立場として、メンバーからのエスカレーション対応、全体のKPIの管理などを行っています。責任ある仕事ですがとてもやりがいを感じています。
●今後の目標
業務の勉強を兼ねてCCNA取得を目指したい。また、新卒メンバーも入ってきているので、何を聞かれても答えられるようにしたいです。
●チューター/上長からのフィードバック
・当初から精力的になんでもやってみるという姿勢が感じられ、初めてづくしの業務でも、教わったことはすぐにやってみるというYさんの“吸収力”や“行動力”がわずか半年での時間帯業務責任者への抜擢につながったのだと思います。今も責任ある立場で着実に業務をこなしてくれています。これからもお客様目線、経営目線など、目線をあげて日々業務に取組んでいただき、お客様に寄り添えるいいエンジニアになってほしいと思います。
・「いい先輩に出会えた」と発表で言っていましたが、これからは自分が後輩に背中を見せる番となります。一つひとつの業務を着実に積み上げ、今後、もっとキャリアアップしていっていただきたいと思います。
――システム開発エンジニア Mさん
●1年間取組んできた業務内容
KDDI合同研修やアジャイル開発研修、AWS(Amazon Web Services)研修などシステム開発エンジニアとしての研修を経て、現在は店舗設置のタブレットやユーザー利用のスマートフォンで利用するアプリ開発・改修を行う部門に所属しています。AIチャットボットを担当しており、AIに学習させるシナリオのレビューや、シナリオ作成、登録、動作確認テスト、改修、受入テスト、APIレビューなどの一連の業務に従事しています。
●業務の成果
研修では、インフラやAWS、SPA(Single Page Application)、アジャイル開発など、自分が今まで知らなかった技術や開発方法を習得できました。技術以外にも、ビジネスマナーやロジカルシンキングなど、業務を遂行するうえで必要なスキルも学ぶことができました。業務での成果は、AIチャットボットのシステムシナリオチームのPO(プロダクトオーナー)として、多くのシナリオづくりに携われています。また、あるプロダクトのリリースの際に課題に挙がった事象の解決案を提案し、実際に採用されるなど、やりがいのある仕事をしています。
●今後の目標
業務でコーディングを行う機会が無いので、プライベートの時間で補っていきたいと思います。また、情報処理試験やAWSソリューションアーキテクトアソシエイトにも挑戦していきたいです。
●チューター/上長からのフィードバック
研修期間後はコロナ禍の影響で在宅での実習となりましたが、アプリ開発の経験を積んでもらったあと、現在の部署に入り、シナリオチームのPOとして、上流寄りの業務をやってもらっており、成果も出していると感じています。実際、お客様からの評価も高いですし、Mさんの積極性が現場のメンバーへの刺激にもなっていると思います。開発の経験を活かして、キャリアを積んでいき、一緒に頑張っていきましょう。
1年間の成長を見守り続けたチューター・上長からのフィードバックでは、業務成果への賞賛、感謝の言葉や、今後のアドバイスなどがおくられました
「ネクストコアとなるITS事業に携わる皆さん一人ひとりの成長が会社の成長に」若槻社長からの総評
最後に、若槻社長から総評がありました。
「皆さんは、昨年度入社だったため、社会人最初の1年間をコロナ禍で過ごし、慣れない仕事をしながら自分のスキルや知見を高めていくのはとても大変だったことと思います。ましてや、世間一般的にはテレワークが推奨される中、皆さんの業務は通信インフラを守る仕事やシステム開発業務に携わる身として、どうしても出勤せざるを得ないことも多かったと思います。コンタクトセンター事業に携わる社員と同様、皆さんも「エッセンシャルワーカー」として、1年目から社会的責任を果たしながら仕事を全うしていただき、そのうえで自分の力も磨けた1年であったことを皆さんの発表を聞いて知り、とても誇りに思います。
また、普段お客様企業先で働く中、目の前にいないKDDIエボルバの上長とコミュニケーションを取る難しさはITS事業の宿命だと思います。その逆もしかりで、目の前にいない部下への指導も難しいと思いますが、今日の皆さんの発表やチューターや上長のフィードバックを聞いて、きちんと人財育成ができているのだと実感できました。
ITS事業は当社の中でも次のコア事業のポジション。今後のエボルバを引っ張っていく部門であり、皆さんはその中心を担う存在です。ビジョン「信頼され、共に成長する」と掲げていますが、ITS事業の肝は「お客様企業に信頼され、お客様企業とともに成長する」ということだと捉えられます。そして、お客様企業のなかで働く皆さん一人ひとりがKDDIエボルバの代表であり、皆さん個人の成長がITS事業の成長につながり、事業の成長が最終的には会社の成長につながります。この発表会を開催すること自体も会社から皆さんへの期待の表れであると思いますが、その期待も糧により一層頑張っていただきたいと思います。」
最後に、発表者へのメッセージと全5回の集合写真をお届け!
ITS人財開発Gの井藤さんに発表を終えた参加者の皆さんへ伝えたいことをお伺いしました。
「今回、異なる部署に所属する同期、同じ部署で共に成長した同期などさまざまな仲間の発表を聞いて、それぞれ感じたことがあるはずです。どのように感じたとしても1年間社会人として、組織人としてそれぞれが頑張ってきたことや大切にしてきたことは、今後、仕事をする上で自分を作り上げる大事な基礎になります。『能力は必ず進歩する』(KDDIフィロソフィより引用)ということを忘れず、これまでの経験から自分の可能性を信じて2年目、3年目と成長していただけたらと思います。」
発表お疲れ様でした!先輩社員となる2年目、皆さんのますますの活躍を社員一同応援しています!!
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