TOP INTERVIEW
デジタルBPOで高みを目指し信頼のパートナーへ
2023.07.20
社名の由来やロゴに込めた思い
網野:統合会社名『アルティウスリンク』は、『より高く』や『高みを目指す』という意味のラテン語『アルティウス』と、『つながり』を表す英語の『リンク』をつなげた言葉で、統合した両社が大切にしてきた『つながり』というコンセプトを今後も大切にしたいという願いを込めて命名いたしました。
若槻:ロゴは、アルティウスリンクを示すアルファベットの『A』と『L』の組合せを基本に、『A』の直線を右上に伸ばすことで『アルティウス』の『高みを目指す意思』を表現し、『L』を曲線にすることで『未来への広がり・有機的な成長』を表現しています。ロゴの色は、両社のコーポレートカラーであるグリーンを基本に、新たなカラーである『ブルーグリーン』を採用しました。
新会社の目指す姿
網野:アルティウスリンクが目指す方向のひとつが『デジタルBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)カンパニー』です。デジタル時代に突入した今、コンタクトセンターの位置付けが変わりつつあります。電話が主体だったお客様との接点は、メールやチャット、SNSなどのデジタルフロントに置き換わってきており、最適なチャネル設計を通じ、CX(お客様体験価値)の創造を意識したサービスを提供していくことが、求められています。
具体的な事業戦略は統合に向け検討を深めていますが、重要なことは、デジタル化を目的とするのではなく、デジタル化によって何を実現するのかということです。その答えは、私は『CXデザイン』だと考えています。いかにお客様に対してより良いコミュニケーション体験を創造するか。この視点を強く意識して、デジタル時代のカスタマーサービスの提供価値とは何か、それを私たちの事業戦略のなかで議論してまいります。
そしてデジタルBPOを考えていく上でもうひとつ重要なポイントが、人とデジタルの役割の再定義です。今後の日本の労働人口減少という社会的課題に対応するため、BPO事業者は、デジタル技術の活用により、人に依存したサービスを変革する時期に来ているのではないかと思います。それは単に人をデジタルに置き換えるのではなく、人をより大事な資産と捉えることです。定型的なお問合せには自動システムが応答し、よりお客様とコミュニケーションが必要な場合は高い付加価値を提供できる「人」が応対する仕組みなど、人の役割の再定義を踏まえて考えていくことが、大事な視点です。
若槻:お客様の体験価値を高めることで、私たちはお客様企業をサポートするだけでなく、事業成長に対しても貢献したいと考えています。アウトソースされているビジネスプロセスを担うだけでなく、その過程で得たデータを活用することで、お客様接点の変革のみならず、マーケティングやセールスなどにも資するようなご提案をしていく、そういう会社を目指します。
今回の統合で、その基盤をつくることができると考えています。両社あわせて5.8万人規模の多様な人財による機動力と対応力。また、両会社の持つアセット(資産)やケイパビリティ(事業としての強み)、さらに親会社であるKDDIと三井物産やそのグループ会社と連携することで、ビジネスプロセスの上流から下流まで、ワンストップでチームソリューションを展開できることがアルティウスリンクの強みです。
また、私たちの会社は働き方においても多様性を大切にしています。正社員や契約社員、シフト勤務や在宅勤務、地方拠点から海外拠点と、多様な人財が働いています。両社どちらの経営理念にある『社会の発展』や『従業員とその家族を大切にする、幸せを追求する』という考えのもと、多様な人財が活躍でき、やりたいことが実現できる、そのようなサステナブルな経営を目指してまいります。
価値共創を目指す会社へ
網野:『より高みを目指す』という会社名のとおり、アルティウスリンクは、これまでの枠に捉われることなく、プラスαのサービスや価値をお客様企業へ提供することで、新しいデジタル時代のカスタマーサービスへの進化を目指します。
若槻:これまでも両社ともに、環境変化に対応してきましたが、統合により、デジタルBPOをはじめとするビジネスモデル変革にチャレンジしていきます。もちろん変革することが目的ではなく、その本質は事業を通してお客様企業やパートナー企業の成長に貢献するということです。つながりを持つ皆様と一緒に価値共創し、真のパートナーを目指していきたいと考えております。アルティウスリンクのこれからの活動にご期待ください。