りらいあグループで、北米向けコンタクトセンターサービスを提供するInspiro Relia, Inc.(本社フィリピン・マカティ市、以下、Inspiro)は、KDDIフィリピンとの提携により、ゼロトラスト型のセキュアなリモートワーク環境を実現するSASE(セキュア・アクセス・サービス・エッジ)サービス、「Cato Cloud」の導入を発表しました。
昨今、新型コロナウイルスの感染拡大により急速にテレワーク勤務が普及するなど、働き方が多様化しています。また、各種SaaS型サービスの普及によるクラウド化の加速により、企業はさらなるセキュリティ強化、ネットワークの利便性向上、およびコストの最適化が求められています。
Inspiroもテレワークとサイト勤務のハイブリッドオペレーションを運営する上で同様の課題に直面していました。
従来のセキュリティ対策は、「内部は安全、外部は危険」という考えに基づき、内部ネットワークと外部ネットワークの境界線上にセキュリティ対策を施す「境界型防御」が主流でした。これに対し、ゼロトラストは「決して信頼せず必ず確認せよ」を前提とし、ネットワークの内部と外部を区別することなく、守るべき情報資産やシステムにアクセスするものは全て「信用せず」に検証することで、脅威を防ぐものです。
SASEはゼロトラストを実現する代表的なセキュリティソリューションであり、ガートナー社により2019年に初めて提唱されたネットワークアーキテクチャです。Cato Cloudは世界初※のSASE型プラットフォームとしてWANの最適化などのネットワーク機能と各種セキュリティ機能を統合した、イスラエルCato Networksのクラウドサービスです。
本サービスの利用により、VPNを使用して社外から社内ネットワークへ接続する際に認証を行う従来の境界型防御と比較し、社内外を問わず一人ひとりの行動(ログ)をクラウド認証で個別監視が可能となります。こうしたセキュリティの強化に加えて、ネットワーク構築が容易となり、またファイルのアップロード・ダウンロードなど帯域幅を必要とする操作のパフォーマンス向上やネットワークトラフィックの効率化も期待されます。
Inspiro社長兼CEOの濱本雄二は、「Cato Cloudの導入は、弊社のデジタル・トランスフォーメーションをさらに加速させます。3カ月間の実証実験では、通信遅延の改善や、ダウンロード速度が30倍に向上することが確認されました。Cato Cloudのポータル機能により全てのネットワークトラフィックが可視化され、社外環境からの安全なアクセスやIaaS制御などの一元管理も可能となります。弊社がグローバルプレゼンスを拡大し、新たなデジタルサービスを展開する中、Cato Cloudは、弊社の事業規模拡大とレジリエンス向上を実現します」とメッセージしました。
また、KDDIフィリピン会長の若井祐一氏は、「Inspiro社の積極的成長を支え、同社の組織やビジネスの付加価値向上を支援できることを喜ばしく思います。」とコメントしています。
- Cato Networks社調べ
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【Inspiro Relia, Inc. について】
Inspiroは、グローバル顧客管理における先駆的企業であり、現在は北米、中南米、およびアジア太平洋地域に13カ所の戦略拠点を設置し、約15,300名のスタッフを有しています。お客様企業はメディア、ホスピタリティ業界、通信、金融、公共サービス、ヘルスケア、およびeコマースを含む小売業など多岐にわたり、世界有数の企業様から高い評価を受けています。
https://www.inspiro.com/