株式会社KDDIエボルバ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:中澤雅己、以下KDDIエボルバ)の農産物栽培拠点「幸 満つる郷 KDDIエボルバ 野蒜※1(宮城県東松島市、以下、幸満つる郷)」によるAI潅水施肥(かんすいせひ)システムを活用したミニトマト栽培の取組みが、2019年11月28日開催の「MCPC ※2 award 2019」 において、モバイルビジネス賞を受賞しました。
「MCPC award」は、「ユーザー部門」と「プロバイダー部門」から成り、モバイルシステム導入により「業務効率化」、「業績向上」、「顧客満足度向上」、「社会貢献の推進」、「先進的なモバイル活用」などの成果を上げた事例を顕彰し、モバイルソリューション、IoT/M2Mシステムのさらなる普及促進を図るものです。
左 MCPC会長 安田靖彦氏
左 KDDIエボルバ代表取締役副社長 佐藤司
右 幸満つる郷 所長 稲葉浩
このたび受賞した『AI潅水施肥システムによるアグリテックの取組み』は、農産物栽培を通じて復興支援と障害者雇用創出に取組む「幸満つる郷」において、IT活用による「農産物の収量と味(品質)の向上」および、ITと人の分業による「自動化と人手による作業重点化実現」を目的に、2019年6月より開始しました。
幸満つる郷によるアグリテックの取組みと効果
<実施策>
- AI潅水施肥システム「ゼロアグリ※3」導入によるIoT栽培管理および、水やり・追肥の完全自動化
- ミニトマト生育状態を遠隔監視・管理する屋外クラウド録画パッケージ導入
- ビニールハウス内の日射量を自動調整する遮光カーテン導入
<効果>
AIとIoTによる栽培管理、水やり・追肥の自動化、ITと人の分業による効率化で、品質、収穫量、食味、果肉サイズを向上、収穫時期短縮、栽培データの可視化等を実現
- 出荷数前年比2.4倍、収穫時期1週間短縮
- ITで数値化された適切な量の水やり、追肥の自動供給および、人の手による芽欠き、枝の誘引等の作業時間を十分に確保し、食味、品質、サイズ向上へ
- 47℃超ビニールハウス内の熱中対策による、最適な生育環境および、社員の健康・安全を確保
- ITによる栽培データの集積、農作物の安定収穫と栽培ノウハウの蓄積
KDDIエボルバは、今後も、幸満つる郷における農産物栽培や販売、コミュニティ拠点活動を通じて、東松島市の復興支援および、地方創生、障害者雇用推進に取組んでまいります。
以 上
「MCPC award 2019」モバイルビジネス賞を受賞した『AI潅水施肥システムによるミニトマト栽培』
- 1. 「幸 満つる郷 KDDIエボルバ野蒜」は、復興への想いをカタチにするため、宮城県東松島市野蒜地区での農産物栽培・販売を通じて、地元の障害者雇用と地方創生に取組んでいます。社員の笑顔を大切に、ひとつひとつの「つながり」を大切に、積極的にチャレンジしています。https://www.altius-link.com/recruit/challenged/nobiru/
- 2. MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)は、業界の枠を越えてモバイルコンピューティング、IoT/M2Mシステムを普及促進することを目的とし、1997年に発足した任意団体です。
- 3. ゼロアグリ概要は、2019年6月1日発表「東松島市で農業IoT「ゼロアグリ」導入」をご参照ください。
- 本リリース本文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
●KDDIエボルバは、豊かなコミュニケーション社会の実現を目指すSDGs活動として、ICT活用による農産物栽培の実践による障害者雇用と地方創生、東松島市のまちづくりに取り組んでおります。