株式会社KDDIエボルバ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:若槻肇、以下KDDIエボルバ)は、札幌センター「Polaris_SapporoR」において、災害等発生時にスマートフォン充電ブースを設置し、地域住民に提供することを決定、2022年3月より実施体制を整備いたしました。
「Polaris_SapporoR」は、自社設計によって従来の賃貸ビル内のセンターでは完備できない快適な職場環境と、災害対策を整備したBPO・コンタクトセンターです。本センターは、お客様のライフラインになる公共性の高い業務を多く受託し、安定したサポートサービスを提供する社会的責務を担う拠点として、自家発電・2系統受電設備等の強固なBCP対策を施しています。このたびの『災害時のスマホ充電ブース設置・提供』は、事業継続観点にあるBCPから1歩踏み込んだDCP「地域全体で助け合う方法(地域継続計画)」の視点に立つ防災に取組むことで、KDDIエボルバの経営理念にある「コミュニケーション社会の発展への貢献」を実践するものです。
充電ブースは、「Polaris_SapporoR」がある札幌市白石区と周辺地域において、自然災害に伴う大規模停電や、水道事故による一部停電等が発生し、6時間以上電力復旧見込めない場合に、本センターの屋外ピロティに設置します※1。屋外ピロティは、屋根とロードヒーティングによる積雪対策を備えているため、季節を問わずに利用いただけます。
<充電ブース設置訓練の様子/充電ブースを設置する札幌センター「Polaris_Sapporo」>
なお、本対応にあたり、周辺地域総人口数・電力量等を検証し、事業継続とスマホ充電の並行運用にかかる実現性を確認しております。また、災害を想定した充電ブース設置訓練を実施の上、運用フロー・体制を整備しております。
■札幌センター「Polaris_Sapporo」の想い
(エリアマネジメント本部札幌マネジメント部 グループリーダー 石川 翔)
「Polaris_SapporoR」が札幌市白石区(東札幌)に開所してから2年、地域に根差したセンター運営を目指し、少しでも地域貢献につながる活動をしていきたいという想いで地域の方々と交流・連携ができる信頼関係の構築に努めてまいりました。札幌市中央区にオフィスがあった2018年に胆振東部地震を経験し、電気・ガス・物流が止まりライフラインの一部を失う怖さと大変さ、備えの大切さを実感したことは記憶に新しいです。札幌市は道内でも自然災害が少ない街ですが、有事はいつ起こるかわかりません。地域全体で助け合うDCPを企業として取入れ、私たちができる備え、体制を整えて、いざという時に、地域の皆様の安心と力につなげたいと考えております。
「Polaris_SapporoR」では、2022年度※2に地域住民の子供から大人まで参加できる「防災イベント」を開催予定です。このたび発表した充電ブースでのスマートフォン充電の他、災害発生時に役立つ工作、災害伝言ダイヤル・避難グッズ講習等を楽しみながら体験、お持ち帰りいただき、ご家族やご友人と「いざという時に役立つ防災知識」「備えの見直し」を話題にしながら皆様の防災意識・知識に役立てていただければと願っております。
KDDIエボルバは、今後も、社員が安心して健やかに働ける安全な環境整備に取組むとともに、コミュニケーション社会の発展への貢献を模索、実践し、全国の地域に根差した企業として、地域社会の発展と都市・まちづくりのSDGs活動を継続してまいります。
■DCPとは
DCP(District Continuity Planning)とは、大震災時に、業務地区等において被災者や帰宅困難者を支援するための地域継続計画です。
- 1.充電ブースは、本センターで働く社員の安全確保および事業継続の体制を敷設後に設置いたします。電力復旧が6時間以上見込めない大規模停電でも、電力会社からの情報発信後すぐに設置できない場合があります。また、設置時には特別なご案内は予定しておりません。充電ブースでご利用いただける台数には限りがありますので、ご自身の安全を確保し、順番とルールを守り、ご利用ください。
- 2.防災イベントは、新型コロナウイルス感染症にかかる行政方針に従い時期を調整し、社員と来場者、関係者の健康・安全確保を最優先に対策を整備の上、開催してまいります。
- 「Polaris_Sapporo」は、KDDIエボルバの登録商標です(第6205029号)。
- その他本リリース本文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
KDDIエボルバは、豊かなコミュニケーション社会の実現を目指すSDGs活動として、雇用創出と地域社会・まちづくりへの貢献に取り組んでおります。