自己紹介
エンジニアとして12年ほど働きましたが、2024年12月から企画業務に携わることとなりました。
今まで現場リーダー等も経験してきて、視野を広く持つことを意識してきましたが、
現場目線と経営目線でのギャップは想像を遥かに超えており、日々苦戦しています。
自身のキャリアプランについて、現場にいた頃からぼんやりと「企画や教育の業務に興味があるけど、
それに向けて何をやればいいのかわからないなぁ」と考えていました。
現在も今後のキャリアプランについては悩んでいる最中ではありますが
日々の業務で学び、整理してきたことを本ブログに記します。
少しでも皆さんのキャリアプラン設定の参考にしていただければ幸いです。
「視座を高くしなさい」
諸先輩方からいただいたアドバイスの中に「視座を高くしなさい」というものがありました。
私はこれを「視野を広く」や「もっとマクロに」と受け取り、そこから
「もっと考える!もっとやる!」というアクションを導き出し、がむしゃらに仕事に取り組んできました。
2024年12月から企画業務に携わることになりましたが、
企画業務は組織全体に影響するような業務が多く、対応範囲はとてつもなく広大です。
それらの全てを細やかに丁寧に拾い上げようとして、結果パンクしました。
ですが、周りの諸先輩方は器用に業務をこなし、着実にタスクを進めています。
マニュアルもルールもない荒れ地を、平然と駆け抜けていっていました。
そこで自身の業務への携わり方に違和感を覚え
「視座を高くしなさい」という言葉に対して、改めて向き合うことにしました。
「視点」と「視野」と「視座」
「何を見ているか」が「視点」であり、「見ることができる範囲」が「視野」
そして「どこから見るか」が「視座」となります。
視座の高さは主に立場によって変わりますが、形式的なものではなく意識の影響が強いです。
「視座を高くする」ことは「高い立場での意識を持つ」ことになります。
自分の立場でやるべきことは何なのか、何を求められているかを正しく理解する必要があります。
そして次のステップを見据えて、一つ上の立場の意識を持つことも重要です。
視座を高めることの落とし穴
私は長らく厳密な現場で働いていたことで、物事をより細分化して考える癖がついていました。
よりミクロに考え、高い精度で業務を遂行しようとする意識が強かったです。
もちろんそれ自体は重要なことですが、この状態のまま視座を上げたことで悲劇が起こりました。
1円を集中して見ていたとします。
立場が変わり視座が上がることで、視点も広がります。
ここまでは難なく視認できると思います。
ですが、さらに視座が上がるとこうなります。
はい、もう無理です。お手上げです。ですが当時の私はこの状態でした。
器用な方々はどうしているといえば単純で、これを無意識に両替しています。
1円玉100枚と100円玉1枚は同じ価値ですが、1円玉と100円玉は別物です。
自分が見ているものを1円玉として捉えるか、100円玉として捉えるかで
視認性に大きな差があり、業務効率に大きな差が出ます。
経営ともなればこれを帯封のついた100万円や1億円のアタッシュケースにする必要があります。
それを厳密に1円玉として捉えようとしていたと考えると、ゾッとしますね。
具体的なアクションは?
視座を高めるための抽象的なイメージはできたものの
「じゃあ何をしたら良いのか」という疑問はすぐに解消できませんでした。
いろいろと試してみましたが、あまり実感は沸かないまま時が過ぎました。
今までは、物事をより細分化し、ミクロに考え、高い精度で、業務を遂行する意識が強く、
失敗をしないこと、完璧に遂行することばかりを考えて、業務を抱え込んでいました。
ですが、ある日急に物の見え方や考え方がガラリと変わりました。
なぜそうなったのかを振り返ってみて、一つの結論が出ました。
それは「いろいろ色々と試し続けたことで変われた」ということです。
やりたいことやなりたいものについてアンテナを張り、毎日それについて考えたことで
自然と情報やノウハウがインプットされて、アップデートされたのです。
気になることはすぐに調べ、忘れないようにメモを取り、その道のプロに話を聞きに行く。
そして間違いを恐れずに「とりあえずやってみる!間違っていても仕方がない!」と
チャレンジし続けたことで、明確に変化したと認識できました。
現場目線で考えたときに、一つひとつの細かい事象を抽象化することは
とても恐ろしくてできないと考えていました。
それにより自身の変化や成長を自ら止めてしまっていたのです。
さいごに
私はこれまで「キャリアアップしたいなぁ」と漠然と考えるだけでした。
目標設定は自分のできることの、延長線上でしかやっておらず
未来にやりたいことや成し遂げたいことは、はっきりしないままでした。
ですが、これからのキャリアプランについて本気で考え、アンテナを張っていた時に
会社の経営方針やパーパス&バリューズをあらためて読んだことで
「自分は会社や社会に対して具体的に何をどれくらい貢献したいのか」
と考えられるようになりました。
パーパス 「そのつながりを、もっとつよく。うつくしく。おもしろく。」
皆さんも道に迷った際は、何も恐れずにいろいろと試してみてください。
不器用でも大丈夫です。一緒に頑張りましょう。