プロジェクトを知る
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PROJECT 2
自社で初の成功事例
業務請負での
アジャイル開発配信基盤プラットフォームの一部機能をシステム更改するというKDDIからの請負開発案件。既存ベンダーの製品の保守・運用コストが増大していたことが課題でした。ランニングコストの抑制という重要な目的を、2ヶ月という非常にタイトなスケジュールで、どのように成功へと導いていったのか。3人のメンバーに振り返っていただきました。
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インテグレーション部SIユニット
チームリーダーH.O
プロジェクトのチームリーダーとして、システム開発/運用・保守がメイン業務。本プロジェクトでは発注側と受注側を半々という特殊な立ち位置で携わった。
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インテグレーション部SIユニット
プロジェクトマネージャーD.K
主に請負業務チームのPMとして、顧客志向の高品質なプロダクトを提供するべく、自社ブランドの向上やチーム継続運営に貢献している。
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インテグレーション部SIユニット
ソフトウェアエンジニアY.A
既存システムの改修や新機能の追加をメインに、設計・実装・テスト・リリースなどのシステム開発作業を担当している。
※所属や取材内容は2024年当時のものです
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お客様企業のニーズ対応と
自社ブランド強化を目指してH.O 本システムは、2014年からインクリメンタル的に開発が進められてきました。今回、システム運用・保守性の向上を目的に、既存ベンダー製品からの脱却を推進し、段階的に機能単位でシステム更改していくことを計画しています。今回の案件はその初手に当たり重要な位置付けになりました。
D.K 既存ベンダー製品は、長年使用されてきたものの、技術的な限界や保守・運用のコスト増大などが課題となっていました。この状況の改善に、迅速かつ柔軟な開発が求められていたため、アジャイル開発手法を取り入れることは不可欠だったのです。また、自社初となるアジャイル開発での請負業務実績を作るというブランディングの側面も、大きなテーマとしてありました。
Y.A ソフトウェアエンジニアとしては、お客様企業のニーズに合わせてシステム品質を向上させることが求められていると捉えていました。今回使用したPythonというプログラム言語は未経験だったため、ニーズを満たすプログラムが組めるかどうか不安だったことを覚えています。
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グループ会社同士ならではの
特別な一体感を醸成H.O 一般的に、請負でアジャイル開発をするというのはチャレンジ要素が伴います。本プロジェクトはグループ会社ということもあり、意思決定が迅速になり、価値駆動のアプローチが活かせたと思います。個人としては、これも非常にレアなケースで、受注側と発注側の半々に立場にありました。溝が生まれがちな受注側・発注側の間に橋渡し役として関わることができたことは、とてもよい経験になりました。
D.K その橋渡しをしていただいたおかげで、スムーズに任務を遂行できたと感じています。また、10年以上、ともに開発や保守・運用に取り組んできており、他のSIerよりも顧客が求める理想は熟知していたこともあったので、文字通りワンチームの体制で取り組むことができました。とはいえ、失敗した場合の関係性の変化が生じる不安が常に頭をよぎっていたことも事実です。
Y.A 既存システムも、たいへん丁寧に作られていましたが、機能が積み上げられることでソースコードがどんどん増えてしまっていました。その結果、複雑なものになってしまっていたという面は否めません。その点をメンテナンスもしやすいよう改善していきました。
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アクティブなアプローチで
仕様変更も早期解決H.O 2ヶ月という短納期だったため、遅延や手戻り作業を絶対に避けるべく、アジャイルマニフェストという4つの原則を実践しました。その一つに「契約交渉よりも顧客とのコラボレーションを優先する」というものがあるのですが、私たちだけでなくお客様企業にも状況に応じてこちらの業務をサポートしていただいたり、お互いが立場を超えてワンチームとなって臨機応変に対応できたことが成功の鍵となりました。
D.K たしかに、お客様企業の懐の大きさに救われた部分も多いですね。また、後からチームにジョインしたこちら側のメンバーも、新たな業務をいかに早く吸収できるかというスタンスで積極的に取り組んでくれました。非常にバランスの取れたチームで、クロスファンクショナルの付加価値を提供できたという手応えを感じています。
Y.A 要件が途中で変わるということは起こるのですが、まずは前進、というスタンスで取り組んでいました。とにかく一旦、動くものをお客様企業に提供する。そこにフィードバックがあったらブラッシュアップするという形で、動くシステムのベースは常にある状態だったので、納期への不安はありませんでした。
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組織全体のさらなる成長のために
次世代の強化を見据えるH.O アジャイル開発は、今後ますます求められていく手法だと思います。今後もさらに知見を深めていき、他のプロジェクトにも展開していきたいです。そのためには「アジャイルで、アルティウスリンクにお願いしたい」と言っていただけるよう、IT知識とプロジェクトマネジメントに磨きをかけていかなければならないと思っています。
D.K アジャイル開発の価値をさらに最大化し、お客様企業との信頼関係をいっそう深めていくことが目標です。そして、新たな技術や手法の積極的な取り組みを通じて、組織体制の強化により効率的かつ革新的なソリューションを提供していくことを目指しています。また、最終的には請負業務をパッケージ化して他の組織にも横展開にできたら、ということも考えています。
Y.A 私は常に新しい技術やトレンドに関心を持ち、学び続ける姿勢を大切にしています。本プロジェクトのPythonとアジャイル開発手法を活用した経験は、たいへん貴重でした。これからも技術の進化に対応し続け、最先端技術をプロジェクトに応用できるようにしていきたいです。
そのほかのプロジェクトを知る
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PROJECT1
NIユニットが目指す
お客様企業と自社の活性化高度なデジタル技術力が求められる中で、最も大切にしているのはエンジニア同士のアナログなコミュニケーション。その真意を語り合っていただきました。
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PROJECT3
最先端のネットワークセンターで
通信インフラのさらなる進化をより安定した通信サービスの提供を目指して。最先端設備のネットワークセンターとこれからの通信インフラについて、2人のエンジニアに語っていただきました。
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PROJECT4
新たな技術や手法を取り入れた
最先端の開発案件既存の店舗とは異なる「au Style」のシステム開発。試行錯誤の先に待っていた飛躍的な成長。3人のメンバーに当時の想いなどを振り返っていただきました。