KDDIエボルバのコーポレートメッセージ「すごくいいふつうを、つくる。」を策定してから1年が経過し、約28,000人の従業員がより豊かなコミュニケーション社会の発展のために、さまざまな垣根を超えて、新しい価値を共創する未来へのチャレンジを表彰する制度、「すごくいいふつうを、つくる。」賞の月間表彰も8回目を迎えました。
本ブログでは、2022年度の山形市花壇コンクール5期連続入賞が評価され、12月度の「すごくいいふつうを、つくる。」賞を受賞した、D&I推進部・山形グリーングループのお二人にインタビュー。所属メンバーの特性を活かし、共創しながら活躍の幅を広げるその取組みについて聞きました。
<(左)総務人事本部 D&I推進部・山形グリーングループ 岩浪さん(右)同グループリーダー 坂本さん >
■ 清掃・農業・植栽管理を中心に業務を拡大中 「山形グリーングループ」とは?
―― 花壇コンクール5期連続入賞と、『すごくいいふつうを、つくる。賞』の受賞おめでとうございます!感想を聞かせてください
<坂本>
山形グリーングループのメンバーが日々実直に取組み、誠実につくりあげられた花壇やグループの活動について評価をいただけたことをとても嬉しく思っています。
<岩浪>
花壇コンクールは今年で5期連続の入賞となりました。メンバー同士が助け合い、それぞれの得意分野、強みを活かして取り組んだチームワークの成果だと思っています。
―― まずは、山形グリーングループについて教えてください
<坂本>
当社では、全業務で障害者雇用を行っており、現在500名以上の障がいのある方が、BPO・コンタクトセンターやITソリューション、コーポレート部門などの全国各拠点で活躍しています。さらに、障がいのある方が取組みやすい業務に特化した「障がい者雇用専門部署」を全国4拠点に設置しており、山形グリーングループもその一つとなります。
< KDDIエボルバにおける障がい者の就労業務割合(2022年8月末)>
<岩浪>
山形グリーングループは、2015年7月に開設され、現在24名のスタッフと専属管理者4名が所属(2022年12月1日時点)しています。センターの清掃業務から始まり、ベビーリーフ栽培を行うビニールハウス農業、花と緑に包まれた街づくりを推進する植栽管理を中心に、それぞれチームに分かれ、自身の技能やスキルを活かせる業務に従事しています。
―― ビニールハウスの建設もスタッフが中心になって行ったと伺いましたが、実際どうだったのでしょうか
<岩浪>
さすがに、メインとなる鉄骨のビニールハウス2棟の建設は業者さんにお願いしましたが(笑)2021年に建てたもう少しコンパクトなビニールハウスは業者さんのノウハウを踏襲しながら設計図を基に建築しました。安全面を考慮しながらメンバーが行える作業は一緒に行い、屋根となるビニール張りは全員で協力して行ったんですよ。
<坂本>
植栽管理も、初年度は外部の業者さんにお願いをしていましたが、2016年から内製化に取組み、地域の植栽屋さんに監修・ご協力をいただきながら、自分たちで花壇のデザイン・植栽の計画、定植、メンテナンスまでメンバーが一貫して行うようになりました。
■5期連続入賞の「花壇コンクール」にみるモチベーションとチームの変化
―― 内製化をすすめ、業務の幅を広げていったのですね。植栽管理においては、山形市花壇コンクールでの5期連続入賞を達成するなど、今やプロの域に達していますね!そもそもなぜこのコンクールに参加したんでしょうか
<岩浪>
山形市の担当者からコンクール参加のお声がけをいただきまして、「やまがたワークプレイスの花壇をもっと地域の人たちに知っていただきたい」との想いから、すぐに参加を決めました。初参加の年に優秀賞をいただき、2年目の2018年は最優秀賞をいただくことができました。地域の街づくりの一環で参加を決めましたが、今となっては、コンクールがメンバーの花壇づくりへのモチベーションの一つとなっています。
<坂本>
モチベーションと言えば、花壇の作業をしているとセンターで働く他のスタッフから「今年もコンクールに出るんですか?」「これはなんていう花?」など声をかけられることも多く、そんな会話もメンバーの大きなやりがいにつながっているようです。
<岩浪>
2022年度は新たに入社した植栽に近しい職業経験があるメンバーを中心に、最優秀賞獲得に向けてグループ一丸となって取組みました。魅せるだけではなく、メンテンナンス性も重視した花壇づくりを行い、センターを訪れた人や職場のスタッフがいつみても見頃となるように、植え替えや雑草処理などのメンテナンス作業にも日々勤しみました。努力の甲斐あって、コンクールの審査のときもベストな状態で見ていただくことができました。
デザインとメンテナンス性を両立!2022年度の花壇づくり・授賞式の様子はこちらから
<2022年の花壇 色のバリエーションが豊富なペチュニアを初選定しメンテナンス用の通路を設けるなど、花壇デザインにも工夫とチャレンジが >
―― センターで行われたコンクールの授賞式では、喜びの声とともに「悔しい」といった声もありましたね
<岩浪>
植栽知識を持つメンバーが加わったおかげで、何かわからないことや改善のアイデアが出てきたとき、私たち管理者ではなく、そのスタッフを中心にグループメンバー間で協議しながらどんどん良くしていっていたんですね。結果、例年よりも効率や品質もあがり手ごたえを感じていただけに、最優秀賞を取れなかったことが「悔しい」という想いにつながったようです。管理者としては、相談されることが減ってちょっと寂しい想いはありましたが(笑)、自律自走するチームへと進化したメンバーたちを誇らしく思っています。
■D&I企業見学会と新業務へのチャレンジで、より安心とやりがいを持って働ける職場へ
―― 昨年は職場見学会や障害者雇用に課題を持つ企業向けのセミナーに登壇するなど、やまがたグリーングループの取組みが注目された年でした。今後のグループの展望などを教えてください
地域の関連機関および保護者を招いたオープンオフィスの模様はこちら
雇用定着率に課題を持つ企業向け ウェビナーはこちら
<岩浪>
2018年から2021年までの3年間で14名ものメンバーが増えました。そして、現在の雇用定着率は98.9%(2021年10月~2022年9月末実績)と、平均よりも
※1高い数値となっています。これは、入社後のミスマッチを無くし、安心して入社いただけるように実施している企業見学会を通じ、支援センターや支援学校の生徒さんに山形グリーングループの仕事を実際に見ていただき、不安などを解消していただいたうえで入社いただいている成果だと思っています。
今後も企業見学会を定期的に実施し、支援機関との連携を深めるのはもちろんのこと、こういったノウハウを障害者雇用に課題を持つ企業にも共有することで、社会全体で障害者雇用におけるよい職場づくりに取組んでいきたいと思っています。
<昨年12月に実施された企業見学会の様子 社会福祉法人「山形県コロニー協会」の就労支援サポートを利用している方々を招き、仕事や職場を見学していただきました>
<坂本>
清掃・農業・植栽管理という3本柱の業務ノウハウもだいぶ溜まってきて、安心して働ける環境は整ってきたと思っています。今後は、スタッフのES向上に向けて、ベビーリーフの社内販売や食堂の決済システムに関連した業務など、新たな業務にチャレンジしながら活躍の場を増やし、グリーングループメンバーのスキルアップやキャリアアップ、そしてやりがい・働きがいの追求にも取り組んでいきたいと思います。
<岩浪>
花壇はいま、害虫対策のために冬の間の土づくりを行うなど、来年に向けて始動しています。昨年のくやしさを糧にメンバーと話し合いながら、またイチから取り組んでいきます!
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