KDDIエボルバの農産物栽培拠点「幸 満つる郷 KDDIエボルバ 野蒜(以下 『幸 満つる郷』)」では、「笑顔を大切に」をスローガンに掲げ、地元の障がいのある方々、アクティブシニアの方々を社員に迎え、被災跡地である野蒜(のびる)の環境保全につながる無農薬にこだわった農産物栽培をしています。本ブログでは『幸 満つる郷』のメンバーが挑む無農薬野菜づくりの奮闘と、産直野菜マルシェの年間レポートをお伝えします。
<定期開催しているマルシェの告知CM動画 『幸 満つる 郷』の広大な敷地とスタッフの作業風景、採れたての野菜が映し出されています>
■栽培品目は年々増加!IoT農業・新たな野菜づくりがメンバーのやりがいとお客様の笑顔につながる
作付面積1万9,000㎡の広大な敷地で栽培される農産物は約40種類(2022年度)。年間を通じてビニールハウスで栽培され、手摘みで収穫される6種類のベビーリーフや、さつまいも、ほうれん草、雪菜、茄子、かぼちゃ、春菊、オクラなどの定番野菜から珍しい国産の「らっきょう」や「仙台白菜」「ちぢみゆきな」など宮城県ならではの野菜まで、約70人のメンバーが丹精込めて栽培しています。栽培品種は年々増加し、2022年度は空心菜、コリンキー、ラディッシュ、ソーメンかぼちゃ、ナバナ、スイスチャードなどの栽培にも挑戦!チームごとに主担当の農作物を割り振りながら、品種によって異なる栽培手法や効率、生育状況などを記録し、試行錯誤を重ねながら美味しい野菜づくりに取り組んでいます。
<収穫~出荷準備の様子 野菜は丁寧に選別し、袋詰めを行ってお客様のもとへ>
<新たな品種栽培にも挑戦しています/収穫が終わると次の準備のための手入れが欠かせません/ビニールハウス栽培では協力しながら水路の整備を行います>
また、ミニトマトの栽培では、AIを活用したIoT農業にも取り組んでおり、栽培データ管理でノウハウを蓄積し、人に依存した“感覚”での栽培・管理から脱却したことで、収穫量・品質ともに改善。2021年度は2.3トンを出荷(前年度比約25%増)、糖度も一般的なミニトマトの糖度は、6~8度ほどのところ、10.5度(2021年10月末時点)とかなり甘いトマトに仕上がっています!販売時には「ミニルック」「TY千果」「サンレモン」「フラガール」など、さまざまな品種を楽しんでいただける詰め合わせが大人気!多くのお客様に喜ばれている商品の一つとなっています。
<日射・土壌センサーで取得した情報を基に、AIが自動で潅水施肥管理を行うシステム「ゼロアグリ」概要>
■常連のお客様も多数!定期マルシェでのお客様の声を活かした売り場づくり
丹精込めてつくった無農薬野菜を地域の皆様に届けるため、毎月第3・第4木曜日に仙台・BLUE LEAF CAFÉで定期マルシェを実施しているほか、地域のイベントにも出展し、『幸 満つる郷』産の農産物を広く知っていただく活動をしています。定期マルシェでは、常連となっていただいたお客様も多数!「ベビーリーフが、ほかとは味わいが違うので、食べたくなる」「産地直売だから鮮度が抜群」など、嬉しい声をたくさんいただいています。また、よくいただくのが「ほうれん草が甘くて美味しい!」という声。東松島市野蒜の厳しい冬を乗り越えた「露地栽培」ならではの格別な甘さがあり、ほうれん草の苦みが苦手な方にも大人気の一品となっています。
ここで、定期マルシェでお客様にご好評をいただいた2022年度売れ筋人気ランキングベスト3をご紹介します!
定番野菜はもちろん、普段目にすることがない珍しい野菜も店頭に並ぶ中、お客様の中には「この野菜食べたことないからどんな食べ方がおすすめなの?」とスタッフに聞いていただくシーンも。こうして始まったのが、野菜の特徴やスタッフお薦めの美味しい食べ方が分かる店頭POPです。また、「立派な野菜だけど大きいと食べきれない」という声にお応えして始めたカット野菜の販売や、フードロス削減にもつながる野菜の詰め放題企画など、お客様の声を活かした売り場づくりや笑顔につながるさまざまな企画を行っています。
<野菜の特徴や調理における豆知識、お薦めのメニューなど、店頭POPには野菜を美味しく食べていただく沢山の情報が詰まっています!>
<仙台センターでの販売会の様子 昼の限られた時間帯での実施でしたが、たくさん持ってきた野菜が見事に売り切れ!きゅうり・茄子・サツマイモの野菜の詰め放題も大好評でした!>
■「美味しい野菜を皆さんにお届けしたい」想いを胸に『幸 満つる 郷』メンバーのチャレンジは続きます
2022年度は21回の定期マルシェを実施し、延べ2,000名を超えるお客様に『幸 満つる郷』の野菜をご購入いただきました。定期マルシェのほかにも、東松島市で行われた美馬森(みまもり)マルシェや、野蒜市のまちづくりイベントへの出店、仙台センターで社内販売を実施するなど、地域や他拠点との交流を深めています。そして、今年度も『幸 満つる 郷』のメンバーのさまざまなチャレンジがありました。農産物栽培の仕事の積み重ねが何かを「成し遂げる」ことへの自信にもつながり、危険物丙種の試験を目指し勉強を重ね、見事合格した方がいらっしゃいます。また、開所から5年が経ちますが、その間一度も休まず『皆勤賞』を受賞したメンバーも!
<資格試験の合格を笑顔でメンバーに報告/5年間の皆勤賞を評して所長から表彰がありました>
これからも、スタッフ一人ひとりの個性を尊重し、やりがいを感じながら笑顔で活躍できる職場づくりを行いながら「美味しい野菜をお客様にお届けしたい」という想いのもと、新たな農産物の栽培や、地域交流、販売拠点の拡大にもチャレンジしてまいります。来年度も『幸 満つる郷』メンバーの活躍をご期待ください。
幸 満つる 郷 KDDIエボルバ 野蒜での取り組みはブログ、定期マルシェなどの告知は公式facebookで配信しています!ぜひご覧ください。
■「幸満つる郷」での農作業体験、企業見学について
「幸満つる郷」では、「ノウフク連携の現場を見てみたい」「企業での一般就労、正社員雇用について詳しく知りたい」というリクエストに応えて、これまでに50社以上の企業様が見学にお越しになりました。見学をご希望の企業様がいらっしゃいましたらご相談ください。(ご相談窓口:hms-saiyo@altius-link.com )
●KDDIエボルバは、豊かなコミュニケーション社会の実現を目指すSDGs活動として、障害者雇用と地方創生を通じた東松島市の自然再生・まちづくりに取り組んでおります。