アルティウスリンクでは、中学校や高校の生徒のみなさんが仕事について考えを深め、自身の将来を描く機会を提供するキャリア教育支援に積極的に取り組んでいます。沖縄支社では、実際に働く人や業務に触れることで具体的な「働く」イメージを持ってもらうことを狙いとして、中学生の職場体験を実施しました。
■ 職場体験の受け入れは、中学生からの1本の電話から
職業体験を行うことになったきっかけは、地元の中学生からの1本の電話でした。中学生であるAさん自ら沖縄支社に「職場体験をさせてもらいたい」と電話をかけてきてくれたのです。Aさんの親御さんが当社で働いているわけでもなく、「コミュニケーション力を高めたい」と考えて、コンタクトセンターを運営する当社を選んでくれたと言います。お客様企業に代わって委託された業務を行う当社は、一般消費者の方からの認知度は高いとは言えず、そんな中、当社を選んでいただけたことは非常に光栄なこと。当社での体験を通して、仕事への意義や意欲を感じてもらえれば、こんなうれしいことはありません。Aさんからの職場体験の申し出をよろこんで受け入れることにしました。
■ アルティウスリンクってどんな企業?
―沖縄には25年以上も前から拠点がある地域に根差した企業
職場体験は、アルティウスリンクがどのような企業なのか説明からスタート。当社がお取引する企業は1,300社以上となり、多種多様な業種のコンタクトセンター業務やバックオフィス業務、エンジニアの技術派遣などを行っています。従業員数は57,000人を超え、これは「宮古島市」の人口を超える人数。たくさんの仲間が国内だけでなく海外でも活躍しています。
そして、当社と沖縄との関係は深く、国内には78拠点あるうちの7拠点が沖縄エリアにあり、那覇ハーリーや沖波祭などの地元のお祭りにも毎年参加しています。沖縄での開所は何と1999年! 自分が生まれるより10年以上も前から当社が沖縄で事業を行っていると知り、Aさんも驚きと共に親しみも感じてくれたようです。
< 初めての名刺の受け取りに緊張~/アルティウスリンクの会社説明を聞き理解を深めました >
■ 社員が行うミーティングにも参加し、ちょっと大人になった気分!?
次は支社内の採用ユニットのミーティングに参加。沖縄のエリアごとの採用状況や拠点の活動状況などの報告を受け、支社の社員が話し合いを進めます。聞きなれないビジネス用語や、たくさんの数値情報、次々と報告される多岐にわたる内容は、中学生にはちょっと、いや、かなり難しかったかと思いますが、大人が行うミーティングを肌で感じる貴重な経験となりました。
< ミーティングに参加する姿は、もはや中学生ではないかも!?というくらい馴染んでいます >
続いて実際に稼働しているコンタクトセンターを見学。たくさんのオペレーターが室内にずらっと並び、お客様と会話しながら端末にテキパキと情報を打ち込んでいる光景は、初めて見るとなかなかの迫力。実際の応対の様子を見て、午後からの電話応対研修のイメージにもつながったのではないでしょうか。
コンタクトセンター見学後は、お昼休憩でほっと一息。沖縄支社の社員と一緒にランチを取ります。Aさんがハマっているゲームや漫画などを教えてもらい、社員にとっても新鮮で楽しい時間となりました♪
■ 電話応対は、適切な言葉遣い、わかりやすい説明力、臨機応変さ、相手への配慮など総合スキルが必要!
午後からは電話応対研修を体験。電話応対は、お客様とのコミュニケーションを担う当社の主幹業務です。最近ではスマホが普及したことで、家庭に固定電話がなかったり、あってもほとんどかかってくることがないため、Aさんにとって電話応対は新鮮に映ります。
電話応対でお客様に満足していただくためには、高いコミュニケーション能力が欠かせません。何ができるとコミュニケーション能力が高いと言えるのか、Aさんにもじっくりと考えてもらいました。電話という相手の見えない状況で丁寧に話すことは大切ですが、丁寧な言葉づかいがすべてではありません。相手の話をしっかりと聞く「傾聴姿勢」、相手の立場に立つ「共感力」、わかりやすく伝える「説明力」、問合せに対する「問題解決力」、迅速な「処理力」など、さまざまな能力が複合的に求められます。それらを具体的にどう体現するのか、電話応対の基礎の部分とはいえ学ぶことは盛りだくさん。しっかりとメモを取り、真剣な眼差しで研修を受けるAさんでした。
< 電話応対研修は、将来どんなお仕事に就いても役立つ内容! たくさんメモを取りながら電話応対の基礎を学びました >
■ みんながスムーズに業務を遂行できるように下支えする総務のお仕事を実践!!
最後は総務の業務の一つである備品の補充。ペーパータオルや手指の消毒用アルコールの補充を行いました。2.7Lの業務用タンクからスプレー容器にアルコールを移すのは意外に難しく、緊張でプルプルと手が震えるシーンも。慎重にトポトポと注ぎ、こぼすことなく補充することができました。地味なお仕事ですが、社内のみんながスムーズに業務をするために環境を整えることはとても大切です。
席を離れる際は皆に声かけてね~と伝えたところ「アルコール補充に行って来ます!!」と大きな声で伝えてくれました。戻った際も「戻りました!」と元気に挨拶。Aさんの元気な挨拶に、職場もぱっと明るくなりました。
< ペーパータオルやアルコールなど備品を補充する総務のお仕事を実際行ってもらいました >
あっという間の職場体験でしたが、1日を通していろいろな業務を体験してもらいました。これらの体験が、Aさんが将来のお仕事を考えるきっかけになってくれれば、これ以上うれしいことはありません。Aさんの職場体験を通して、私たち自身も働くことについて改めて考える機会ともなりました。素敵な機会を作ってくれたAさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
アルティウスリンクでは、今後も次世代における職業意識の形成に寄与するため、今後も地域の中学生の職場体験をはじめ、キャリア教育支援に協力してまいります。