アルティウスリンク株式会社の子会社で、北米・APAC向けコンタクトセンターサービスを提供するAltius Inspiro, Inc.(本社:フィリピン・マカティ市、代表取締役社長CEO 濱本 雄二、以下 Inspiro)は、シリマン大学が学生向けに提供するフィリピン政府公認の「コンタクトセンター教育プログラム」の開発に協力しました。
<シリマン大学の教育プログラム受講者とInspiroプロジェクト責任者のスザンヌ・バスカラ(前段中央)>
フィリピンでは、コンタクトセンターをはじめとするBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)産業を含むIT-BPM業界(ITを活用した業務委託サービス全般)の売り上げ規模がGDPの約7.5%※1を占め、フィリピンの雇用と外貨収支に大きく貢献しています。職業技術教育の普及と教育レベル向上を担う政府機関TESDA※2と提携するシリマン大学が、主要産業であるコンタクトセンター教育プログラムの学生向けカリキュラムを策定するにあたり、Inspiroへ協力依頼がありました。
Inspiroはフィリピン国内におけるBPO事業の先駆的企業として産学連携の社会貢献モデルを推進しており、2022年にはフィリピン・教育省のパートナーとして、シリマン大学のあるドゥマゲッティ市内の公立高校の教員向けにBPO/コンタクトセンターの教育研修を提供しています。
今回はシリマン大学に通う学生向けに、OJTを含む64時間分の学習プログラムを開発・提供し、2024年3月には、同プログラム受講者から、コンタクトセンターサービス国家資格(NC-Ⅱ)※3の合格者を24名輩出しました。
■Inspiro プロジェクト責任者 スザンヌ・バスカラのコメント
Inspiroは社会の一員として、環境や教育などのさまざまな分野で社会貢献活動に取り組んでいます。今回ご協力したTESDAとシリマン大学のプログラムは、フィリピンの人たちが国内外で活躍できるスキルを習得することを支援するものです。北米、中南米、およびアジア太平洋地域に13か所の戦略拠点を有し、各国で13,000名のスタッフ※4が活躍するInspiroのノウハウを生かし、受講生が国際的な業務に携われるよう、BPO業界の基礎コースとともに英会話のコースにも力を入れました。
本プログラムは、BPO業界の人材育成に直結するため、業界のさらなる成長に貢献できる点で非常に意義深い活動です。近い将来、プログラムの卒業生と一緒に働けることを楽しみにしています。TESDAでは、顧客満足度やサイバーセキュリティに関するコースなど、他にも様々なプログラムの開発を検討しています。フィリピンBPOのパイオニアとして、今後も社会や業界を支える政府の活動に協力していきたいと考えています。
<シリマン大学の卒業式で激励の言葉を述べるスザンヌ・バスカラ>
アルティウスリンクグループは、今後もキャリア教育支援を通じた市場拡大、地域貢献に寄与してまいります。
- 1. 参考:IBPAP(フィリピンITビジネスプロセス協会)ホームページhttps://www.ibpap.org/investors#milestone
- 2. TESDAはTechnical Education and Skills Development authorityの略称。フィリピン労働雇用技術教育技能教育庁。
- 3.フィリピンの国家資格は、NC-Ⅰ~NC-Ⅳまでの4つの能力基準に分けられており、本件はNC-Ⅱに該当
- 4. 2024年4月末時点
◎関連情報
シリマン大学 24名のコンタクトセンターサービス国家試験合格 卒業生を輩出
https://su.edu.ph/su-tevec-produces-24-contact-center-services-nc-ii-graduates/
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