アルティウスリンク株式会社の障がい者雇用と地方創生に取り組む農産物栽培拠点「幸満つる 野蒜農園(所在地:宮城県東松島市野蒜)」が、2023年10月に住友林業株式会社が開催した『奥松島自然再生ボランティア』活動に参加し、種子から育てたマルバシャリンバイの苗木103本を提供いたしました。
なお、「幸満つる 野蒜農園」は、2017年の住友林業グループが津波被害を受けた野蒜海外付近の湿地自然再生に向けたトライアル植樹活動より、初夏の草刈り・植樹に参加。地域に自生するマルバシャリンバイの種子を採取して、酸性土壌への活着が見込める高さ15cm以上の元気な苗木になるまで3年かけて育苗し、2019年より約730本を納めています。
植樹活動には、地域の皆様、宮野森小学校児童、東松島市役所、住友林業グループ、アルティウスリンクを含む東松島市内の生産者等約200名が参加。参加者全員で準備運動と安全確認をした後、苗木の保護と生育に必要な下刈り、灌木類の除伐作業を行い、マルバシャリンバイ以外にも、復興に向けた地域活動を行う企業や団体が育てたトベラ、抵抗性アカマツ・クロマツ、ヤマザクラの850本を植樹しました。
今年は、秋とはいえ残暑が残る気温の中、大人でも苦戦する斜度の高い土手で踏ん張り、汗をぬぐいながらの植樹活動となりました。児童たちは植樹用の苗木ポットに入れる作業を中心に、本活動の経験が豊富な大人たちは除伐や土耕、植込み作業を手際よく終わらせ、最後にこれまで植樹した2,810本の苗木が活着しているかを確認。生存率90%以上の状態に、奥松島の美しい自然を取り戻す未来を思い描き、喜びをわかちあいました。
植樹を行っている野蒜地区は、かつて豊かな緑と美しい海が広がる宮城県内でも有数の観光名所でした。『奥松島自然再生ボランティア』活動は、豊かな自然を再生して地域に自生する植物を未来に継承したいという地元の方々の願いを実現するとともに、観光資源再生につながる取り組みにあると考えております。
アルティウスリンクは、今後も地域に根差した活動を通じて東松島市の復興を支援してまいります。