株式会社KDDIエボルバ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:若槻肇、以下KDDIエボルバ)の障害者雇用と地方創生に取組む農産物栽培拠点「幸 満つる郷 KDDIエボルバ 野蒜(以下 幸満つる郷)」は、住友林業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役執行役員社長:光吉敏郎、以下 住友林業)が2021年10月26日に開催した「奥松島自然再生ボランティア」に参加いたしました。
KDDIエボルバは、住友林業が2017年に同ボランティアの試験活動として開始した「酸性度の高い土壌への植林に適した樹種の選定や植樹方法検討」より参加しています。東日本大震災で被災した野蒜(のびる)海岸沿いの「奥松島絆ソーラーパーク」近くの防風林の緑化再生を目指す本活動は2019年から継続して取り組まれており、今回で3回目となります。
本年は、KDDIエボルバが種子から育てたマルバシャリンバイの苗木222本を提供し、植樹に活用をいただきました。苗木は、毎年種子を採取し、ビニールハウス内で発芽まで2か月管理、成長に合わせてポットの植え替えをするなど3年かけて栽培しており、これまで450本を育てています。植樹には、酸性土壌への活着が見込める高さ15cm以上、葉や根の成長度合いが良好なものを選定いたしました。
なお、内29本は種子を採取した東松島市立宮森小学校(生息育外保全地)に本年7月に継承し、約3か月をかけて同小学校に通う児童が育てた苗木となります。
これは、地域の子供たちが地域に自生する植物を知り、自ら育てて植えた苗木が育つ姿を楽しみながら故郷の自然再生に携わってもらいたいという地域の皆様の想いから実現したものです。苗木の継承にあたり、野蒜まちづくり協議会と住友林業から児童たちに、マルバシャリンバイの特徴や育て方、植樹で使用する「土の一部として分解される再生紙段ボールの苗木ポット」「酸性土壌からの影響を最小化して苗木の生育保護をする東松島市で養殖するカキの殻を混ぜた土」についてわかりやすく説明しました。
このたびの植樹活動では、地域の皆様、宮野森小学校児童、住友林業グループ社員・スタッフ、KDDIエボルバを含む東松島市内の生産者等の約200名が参加し、苗木の保護と健全な生育につながる下刈りや灌木類の除伐作業、地域性植物 880本(抵抗性アカマツ・クロマツ、マルバシャリンバイ、トベラ、ヤマザクラ)の植込みを行いました。なお、昨年までに植樹した1,080本の苗木の生存率は90%以上となり、自然再生が少しずつ進んでいることを実感する1日となりました。
<下刈り・除伐・植込みの様子 / 提供したマルバシャリンバイ苗木>
KDDIエボルバは、今後も、本活動の参加により、幸満つる郷の活動拠点である野蒜地域の生物多様性保全・自然再生への貢献を目指してまいります。また、幸満つる郷は、地域の障害者雇用を推進し、農産物栽培や販売、コミュニティイベント開催を通じ、東松島市の復興支援・地方創生に取組んでまいります。
●KDDIエボルバは、豊かなコミュニケーション社会の実現を目指すSDGs活動として、障害者雇用と地方創生を通じた東松島市の自然再生・まちづくりに取り組んでおります。