アルティウスリンク株式会社の農産物栽培拠点「幸満つる 野蒜農園(さちみつる のびるのうえん/所在地:宮城県東松島市)」は、2024年10月に住友林業株式会社様が開催した『奥松島自然再生ボランティア』の活動に参加。野蒜農園で保管していたマルバシャリンバイの苗木を提供、奥松島の美しい自然を取り戻すために自分たちの手で植樹いたしました。
『奥松島自然再生ボランティア』は、住友林業グループ様が2017年から開始した植樹活動です。開始当初はトライアル活動として行い、土壌調査で判明した酸性度の強さに対し、適した樹種の選定や植樹方法など第三者の意見を参考に植樹計画を策定。2019年より本格的な植樹活動に移行しました。住友林業グループ様は、東日本大震災発生後の2012年7月に東松島市との復興支援協定締結し、東松島市が目指す津波被害を受けた野蒜海岸付近の湿地再生による観光復興を支援しています。
「幸満つる 野蒜農園」では、2017年のトライアル活動より初夏の草刈りや植樹に参加。地域で自生するマルバシャリンバイの種子を採取し、酸性土壌への活着が見込める高さ15cm以上の元気な苗木になるまで3年かけて育苗し、2019年より約790本を提供しています。
<安全第一で作業を行いましょう!>
植樹活動には、東松島市役所や住友林業グループ様をはじめ、地域住民の方々、宮野森小学校の3年生、アルティウスリンクを含む東松島市内の生産者など約160人以上が参加しました。
■雨の影響で足元に注意しながらの草刈りと植樹
残念ながら今年の開催日は雨。植樹場所は二線堤※となるため傾斜があることに加え、足元が悪い場所があるため、作業はお互いに注意し合いながら行われました。
- 二線堤は、万一洪水で河川が氾濫した場合の備えとして作られる第二の堤防。氾濫の拡大を防ぎ被害を最小限にとどめる役割があります。
<刈り取った草はその場に広げることで防草や斜面の浸食を防止し、やがて肥料になります>
<左:植樹を待つ苗木ポットたち/右:ピンクのリボンで苗に印をつけます>
マルバシャリンバイ以外にも、復興に向けた地域活動を行う企業や団体が育てたトベラ、抵抗性アカマツ、ヤマザクラの4種539本を植樹しました。最後にこれまで植樹した約4,380本の苗木が活着しているかを確認して無事に植樹を終えました。
■7月には植樹の準備と木の成長を促す草刈り
植樹を行う10月とは別に7月には草刈りを行っています。今年は曇天で日差しは強くないもの完全防備した服装は暑く、ハードな作業になりました。
<人の何倍も生い茂った木々をかき分けて草刈りを行います>
<暑さをしのぐためファン付きの作業着を着ても汗が伝ってきます>
植樹を行っている野蒜地区は、かつて豊かな緑と美しい海が広がる宮城県内でも有数の観光名所でした。『奥松島自然再生ボランティア』活動は、豊かな自然を再生して地域に自生する植物を未来に継承したいという地元の方々の願いを実現するとともに、観光資源再生につながる取り組みにあると考えております。
アルティウスリンクは、今後も地域に根差した活動を通じて東松島市の復興を支援してまいります。